赤ひげ先生

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40数年間咲き続けてくれている山茶花です。

日本の医療の問題がよく話題になります。全国に医療機関は約103000施設あります。その内有床の病院が約8000施設、無床の一般診療所が95000施設あります。日本は国民皆保険で医師数は約330000人、日本国内においては何時でも、

どこでも医療を受けられる世界に冠たる医療大国です。これらの医療機関で年間43兆円の医療費が使われています。病院数はG7国中で1位で、人口1000人当たりの

ベット数は13床でこれはG7国中で断トツの1位です。それなのに新型コロナ感染者数、死者数共に最も少ない日本で医療崩壊が起こり、入院を受け入れてくれる病院もなく、自宅で孤独死されたコロナ患者さんの無念を思うと言葉が出ませんでした。それでは医療大国の日本で何故医療崩壊が起こったのでしょうか。理由は色々言われていますが、これは日本の病院経営が算術(利益第一主義経営)で行われているのと、日本の医療行政の欠陥が招いたものと考えられます。これらを象徴しているのが全国にある約

8000の病院の53%が赤字経営を強いられている事からも伺えます。日本の医療の脆弱さが露呈されました。医療機関は最新の医療機器の導入等でコストアップになり

減価償却を急ぐあまり、最新の医療機器を使った治療、検査を多用せざるを得なくなり、それがまた医療費の高騰に繋がります。医療費が高くつくもう一つの原因が、私が医薬品の営業をやっていた当時、顧客からよく耳に入った薬漬け、検査漬けに対する

苦情めいた言葉です。この悪しき慣習は現在でも連綿と続いているようです。現在の

日本の医療界に求められているのは赤ひげ先生のような仁術(患者に対する思いやりの医療を行う)で治療する医師ではないでしょうか。医療は薬、医療機器だけでするものではなく、プラシーボ効果(偽薬効果)を最大限に利用するのも大切な医療で、それが出来るのは赤ひげ先生ではないかと思います。赤ひげ先生は不必要な投薬、不必要な

検査、不必要な手術を少なくしてくれるものと確信しています。日本の医療界に赤ひげ先生のような医師がどんどんと増えてくればどれだけ多くの病人を救い、どれだけ多くの医療費を削減させて、どれだけ多くの病人を安心させてくれる事でしょう。

 

赤ひげ先生は実在の先生ではなく、映画の主人公です。日本の医師、先生も赤ひげ先生に肖って欲しい希望と願望で書きました。