セルフメディケーションの奨め

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花の名前はジニアプロフュージョンです。

2018年の日本の医療費の総額は43.38兆円(出所:厚生労働省)でその内、後期高齢者(75歳以上)の医療費は16.51兆円で全体の医療費の38%になります。医療費負担の内訳は後期高齢者の窓口負担は1割(現役並の収入のある人は3割)で1.65兆円です。残りの14.86兆円は5割が税金で、4割が組合健保(主に大企業の従業員が加入)と協会健保(主に中小企業の従業員が加入)からの支援金で賄われています。税金分は8.26兆円、健康保険組合支援金6.6兆円と膨大なお金が使われています。税金の8.26兆円は日本の防衛費の約1.65倍に当たります。2025年には団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者になり更に医療費の増加は確実な情勢です。組合健保は支援金の負担に耐え兼ね解散するところも出てきています。こういった現実からも医療費を抑えることは喫緊の課題ではないかと思います。それではどうすれば医療費は抑えられるのでしょうか。その解はヘルスリテラシー(健康に対する正しい知識)にあると思います。ヘルスリテラシーをしっかり理解し自分の健康は自分で守るという強い信念があれば出来るのではないでしょうか。その具体的な方法はセルフメディケーションです。これは文字通り自分で自分を治療する事です。軽度の体調不良を感じた時は直ぐに医療機関に掛からず掛かりつけの薬店、薬局で登録販売者、薬剤師と対話を重ね症状を詳しく説明し適切な売薬の推奨を受けることが肝要です。一般的な風邪、頭痛、腹痛ならまず市販薬(医師の処方箋不要)を試してみる。軽度な場合ならほぼ治癒すると思われます。1週間位服用しても症状の改善がみられない時は服用を中止し医療機関で診察してもらう。自分の健康状態と常に対話をしながら、自身で健康チェックを心掛けるようにしたいものです。そこで私の簡単な健康チェック方法述べてみたいと思います。それは毎日、快食、快眠、快便を感じた生活を送っているかどうかであります。どれにも不快がなければQOL(Quality of life、生活の質)の高い生活を送っていることになります。これは大変いいことで人生において最高の幸福ではないでしょうか。常時このような生活を過ごせれば医療費は不要、医療機関に行く時間も不要でこれを他に使えればこれ程喜ばしいことはないかと思います。この実現には一人一人がヘルスリテラシーを充分理解し実践すれば不可能ではないかと思います。そして此のことは健康保険財政の健全化と、人々の幸せにつながると思います。