はじめての俳句9

ビオラの鉢植え

俳句教室に通い始めて3月で丁度1年になり、月一回の句会には一度も休まず出席し、修了証も頂きました。77歳の喜寿になって、俳句を始めることなんて、今まで考えもしなかった事ですが、暇で時間が十二分に取れる事と、エッセー風の下手な文章をブログに書いていますので、文章が少しでも上達する手助けになればとの思いで、一念発起して始めました。そして俳句を始めたもう一つの大きな動機が、文豪と言われ、数々の有名な小説を書かれた、芥川龍之介夏目漱石が俳句作りの名手であった事は、有名で私もほんの少しでも、二人に肖りたいという思いからです。しかし実際に俳句を作りを始めてみて、良い句を作ることは想像以上に難しくて、簡単でない事を、思い知らされました。俳句は5・7・5の17文字にによる世界最小の定型詩で、17文字で何十文字、何百文字を使って書いたような文章を省略、短縮して表現する文芸といえます。

この一年間俳句作りをしてきて、感じたことは、俳句にはいろんな種類があり、出来るだけ多くの人の句を読んで、俳句の奥の深さ、豊かさを理解する事が、良句作りの近道になるのではないかと実感しております。俳句には茶道、華道のような歴然とした流派のようなものはありませんが、二つの大きな流れはあると思います。一つは江戸時代から続く伝統的な俳句で、季語は必ず使い、5・7・5の文字数は守る、いわゆる有季定型のタイプと、もう一つは季語の有無、5・7・5の文字数に拘らない自由律句タイプの二つに大きく分けられると思いますが、現状では圧倒的に伝統的な有季定型の俳句が多くつくられています。

数万もあると言われている季語の中から、季語を選び5・7・5の文字数に拘った伝統的な俳句作りを私も目指していきたいと思っています。俳句教室は昨年15名で始まりましたが4月以降は、途中離脱者2名、俳句教室修了時点で2名退会され11名で、俳句同好会として新たに発足し、昨年と同様月1回の句会で再出発します。

 

自作の句

今月の季題(季語)は桜です。

幻想の/サクラトンネル/通りけり

この句は河川敷の道路の両側に桜の木が数キロに渡って、植えられており、まぶしい春の陽光、桜吹雪が舞う中を車でゆっくり走行する光景を詠んだものです。因みにこの道路は桜の開花中の日曜日は歩行者天国になります。

 

春の朝/リモコン押せば/あのおのこ

朝起きて、テレビのリモコンを押せば、日本人大リーガーの大谷選手の動静が連日NHKも含め民法各社が過熱ともいえる報道をしている様子を詠んだものです。おのこの意味は男子です。

 

初雷や/天の騒動/夢さめる

夜中に夢見心地で気持ちよく寝ているときに、突然の雷鳴に驚いて目が覚めた様子を詠んだものです。夏場の雷鳴はよくあるので、そんなに驚くことはないのですが、冬場の雷鳴の不気味さも詠んでいます。