はじめての俳句3

日日草、ベコニア、ペチニアです

今月は八月、九月に作句しました六句を投稿します。

八月

松茸や/値段お手ごろ/何処の国

スーパーに買い物に八月頃行きますと、野菜売り場には松茸が見られます。値段を見ると手ごろで年金生活の我が家でも買えるかなと思い、香りをかいでみると無臭で輸入品と表示され、詳しく見ると中国産と書かれており購入をあきらめました。この時の出来事を詠んだものです。

 

大衆魚/今高級魚/秋刀魚かな

今年も秋刀魚が水揚げされセリに掛けられご祝儀相場とは言え10kg10万円の驚くべき値段が付きました。過っては一尾100円位で脂がよくのった秋刀魚は本当に美味しかったものです。現在の秋刀魚は脂ののりも悪く、小ぶりになった秋刀魚を嘆いて詠んだものです。

 

立秋の/時改める/温暖化

今年は九月になっても猛暑日が続いており、立秋は現在の暦で八月八日です。この日からは暦の上では秋になり残暑になります。今年の夏は特に暑く秋の気配など全く見られずこの猛暑の原因が地球の温暖化ではないかと危惧する心境を詠んだものです。

 

九月

月明かり/満天の美を/凝視する

我が家のベランダから天空を眺めた時の光景を詠んだものです。

 

彼岸花/一斉に咲き/父母偲ぶ

彼岸花は開花日が全国的ほぼ同じ日だそうです。お彼岸の中日(秋分の日)になると先祖の墓参りのニュースが流れると彼岸花も写し出されます。彼岸花を見ると亡くなった父母の事を思い出しその時の気持ちを詠んだものです。

 

柿食えば/少年時代/よみがえる

私の生まれ育った実家には多くの種類の果物の木が植えられていました。その中で柿の木は甘柿が三本、渋柿が一本植えられており、私の子供の頃はまだ世の中が貧しく現在のようにおやつは豊富でなく、秋になると学校から帰ってくるとすぐ柿の木に登り柿をもぎ取り食べていました。今柿を食べると子供の頃の事が鮮明によみがえってきます。その時の事を詠んだものです。

 

俳句教室に通いだして半年になります。作句する事が想像以上に難しい事を今実感しています。俳句の偉い先生から見れば私の俳句などは5・7・5の17文字の中に季語を入れただけの句でガラクタ俳句に分類されるでしょう。これは私自身の文学的素養の低さ、語彙力の不足、俳句センスのなさに起因しています。俳句はじめて半年一朝一夕努力せず上手くなろうなんていうのは虫が良すぎると思います。少しでも良い俳句ができるよう切磋琢磨していこうと思っています。