ウクライナ危機

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1月に植えましたプリムラジュリアンです。

平和の祭典冬季オリンピックを目前にしてウクライナ、ロシア、国境付近がキナ臭くなってきました。ロシア軍はウクライナ国境付近に10万人規模の軍を集結させ連日軍事演習を行っており、何時でもウクライナに侵攻出来る体制のようです。これに対して西側の欧州、アメリカは連携してロシアに対抗しようとしているのですが足並みの乱れは隠せないようです。今から60年前の1962年キューバ危機が勃発し、この時はあわや米ソ核戦争に突入かと思われ、世界を震撼させ、第二次世界大戦後最大の米ソ間の危機でした。この危機の原因はキューバアメリカに向けた核ミサイル基地を当時のソ連が建設中のところを察知されて引き起こされたものです。この時は両国の面子を立ててキューバの核ミサイル基地を撤去し、トルコにあったアメリカのソ連に向けたミサイル基地を撤去することで解決を見たようです。今回のウクライナ危機もキューバ危機に習って平和的に解決してもらいたいものです。

それでは何故ウクライナとロシアが一触即発の緊張状態になったのでしょうか。その一番の理由はウクライナNATO北大西洋条約機構)に加盟を強く希望していることに端を発していると思われます。ロシアは、ウクライナソビエト連邦が崩壊するまでは同じ国、同胞であった意識が強く、そのウクライナが旧ソビエト連邦から離脱して西側NATO の一員になることは、軍事上、防衛上許されないのではないかと推測されます。ソビエト連邦崩壊後ウクライナは独立国として自国の判断で行動出来るので、ロシアによる軍事力による統治は絶対に許されません。戦争になればロシアは天然ガス原油、鉱物資源の輸出は止めるでしょう。ロシア経済は天然資源の輸出で成り立っている国ですから、輸出が止まれば外貨(ドル、ユーロ)不足になり、ルーブルは下落しインフレになりロシア経済は大混乱になりそうです。一方で西側諸国(日本も含む)もロシアからの天然ガス原油が止まれば大幅な値上げになり経済に悪影響がでて混乱することになるでしょう。ロシアの現政権は過っての旧ソビエト連邦を良しとする国家造りを目指しているようですが、独裁的、強権的、専制的な政治を改めて平和的、民主的な政治を行い、誰もが納得できる人が選ばれる選挙体制を構築する事が今のロシアに一番必要です。ロシアのGDP(国内総生産)は日本の三分の一、韓国より下位の世界12位です。ロシアは資源で得たお金の多くを軍事力、宇宙開発に当て、一方で国民にはお金はいきわたらず国民の生活は疲弊しています。ロシアは軍事優先の政治を改め、国民の生活を豊かにする政治に転換すべきです。そのことは世界の平和にも貢献出来るのです。