民主主義を守る為の戦争

春の花の勢揃いです

毎日ウクライナに対するロシア軍の軍事攻撃による、目を覆いたくなるような惨状を、ニュース映像で目にするたびロシアに対する怒りがこみ上げてきます。世界中の誰もがロシアの暴挙を止めることが出来ず、ロシアの大義の無い戦争により毎日平和裡に暮らしているウクライナ国民を残虐な方法で殺害しています。民主主義を絶対に守るというウクライナ政府の強い信念が圧倒的に不利な戦いにも拘わらず挑み続けています。ロシア自国独自の軍事力を背景にした強権的政治が出来るのはロシア政府の最大の収入源である天然資源(原油天然ガス、石炭、アルミニウム、パラジュウム)が豊富にあり、これらを売る(輸出)する事によって多額の収入(外貨)を得ているからです。ロシアを強力な独裁国家に導いたのは日本を含む欧米民主主義国家にも責任の一部があります。特にヨーロッパは地政学上ロシアに近くロシアの天然資源に対する依存度が高く、ドイツに至っては天然ガスの50%以上をロシアから買っています。このような関係から、日本を含む欧米民主主義国家はロシアの多少の横暴には目を瞑っていました。しかし今回のウクライナに対する侵略の惨状を目の当たりして、民主主義各国はロシアのウクライナに対する暴挙に目が覚めたようで、矢継ぎ早の強力な経済制裁、軍事支援を行いウクライナの劣勢を挽回すべき戦いに入っています。経済制裁の効果には時間がかかり、戦争終結に至るかどうかの判断が難しく、戦争を止める最も効果的な方法はロシアからの天然資源の購入を各国が止めることです。地球の温暖化による自然災害の発生原因が化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を燃焼した時に発生する二酸化炭素であり、日本、ヨーロッパは2050年までに化石燃料の使用をゼロにするゼロカーボン社会を宣言をしています。これを2050年までではなく、加速度的に速めるように再生可能エネルギーの技術開発を急ぎ、一方で省エネルギー化を徹底して行う事によって化石燃料の消費量を大幅に抑えることが出来ます。ロシアに天然資源を依存している各国が強力に取り組めば、脱化石燃料化が進み、ロシアから化石燃料を購入する必要がなくなり、この事によってロシアは経済的に大きな打撃を受けることになり、戦争など出来る経済的な余裕はなくなります。これが最も強力で安全な戦争終結のシナリオです。ロシアは天然資源で得た資金で軍事大国化を進め、一部の新興財閥と政治権力者が結びついた強力な軍団を形成し、一般国民と特権階級者との貧富の格差は非常に大きく、政治的、経済的にも大きな問題を抱えた国家なのです。ロシアに民主的な政府が出来るまではロシアの天然資源の購入を止める事が最重要ではないかと思います。