能登半島地震

ドレッシングの空き瓶を利用したペチニアの一輪挿し

毎年年の初めには、今年はどんな年になるのか、あれこれと詮索し、思いめぐらすのが毎年の決まりです。しかし今年はどんな年になるのか、考える暇もなく、一月一日の夕方に衝撃的なニュースが飛び込んできました。

スマホ緊急地震速報がけたたましく流れ、我が家の蛍光灯が大きく揺れ、久しぶりに地震による恐怖感を覚えました。テレビからはアナウンサーの能登半島震源とするマグネチュード7.6、震度7と絶叫調の声で、地震に対する注意事項を何度も繰り返し放送されていました。

 

火災、津波も発生し、至る所で道路が寸断、山崩れなど翌日になって被害が明らかになるにつれて地震の規模の大きさが分かってきました。

 

地震の翌日の、二日夕方遅く地震の被害地に送る救援物資を積んだ、海上保安庁の航空機と日本航空のジャンボ機が羽田空港の滑走路上で、衝突炎上し、ジャンボ機の乗員、乗客は全員無事、奇跡的に救出されましたが、海上保安庁の航空機は乗員五名、パイロット一名のうちパイロットを除く乗員五名が全員死亡という大惨事になりました。この事故は地震が起こらなければ発生していませんでしたので、この航空機同士の事故は地震による二次災害とも言えます。そしてこの事故は自然災害ではなく、明らかに人為的なミスによる人災であることに間違いはありません。

 

地震発生から一週間たちますが、死者二百名以上、安否不明者二百名以上、避難者三万人以上(一月七日現在)といわれています。阪神大震災東日本大震災熊本地震と我が国は巨大地震の傷跡がまだ完全に癒えていない、この時期にまたもや能登半島震源とする大地震です。日本は世界にも例のない、自然災害大国です。

地震、火山噴火、台風、集中豪雨、雪害、竜巻などの自然災害が毎年日本の何処かを襲って大きな被害を与えています。災害は忘れたころにやって来るという言葉がありますが、この言葉はもはや死語になってしまいました。

 

頻繁に襲ってくる自然災害による人的な被害、経済的な損失ははかり知れません。人類はこの二〜三百年の間に目覚ましい科学技術の進歩のおかげで人々を豊かにしてくれた面もあります。現在ではさらに技術は進み人間の頭能よりも優れたAI(人工知能)も開発されていますが、地震、台風、集中豪雨といった自然災害に対しては全くの無力です。

 

日本には四季があり美しい山、河、自然の景色は世界に類がありません。そのおかげで日本は農業資源、漁業資源、観光資源に恵まれ、能登半島もその例に洩れず、能登半島は豊かなところですが今回の地震で甚大な被害が出たようです。また元の能登半島に戻すのにはどれだけの時間とお金がかかるのかは分かりません。

 

過去の大地震、大型台風、集中豪雨といった大災害の被害からもその都度、粘り強い努力と不屈の精神力で乗り切っています。今回の能登半島地震もきっと日本人の英知、と不退転の実行力で、過去の大災害と同じように克服されるものと固く信じています。