地震大国 日本

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地植えの水仙です。

天災は忘れられた頃にやってくる(災害は忘れて頃にやってくると同意)と言う言葉は、物理学者、随筆家で夏目漱石の一番弟子でもあると言われている寺田虎彦が関東大震災に遭われた後の講演の中で使われたそうです。この言葉の意味は起きてしまった災害は忘れることなく日々の備えをしようということだと思います。2022年3月16日にまたもや2011年3月11日の東日本大震災の余震と思われる大きな地震が発生し東北地方に大きな被害が出ました。寺田虎彦の言葉ですが、あの地震の事は誰一人として忘れてはいないと思いますが無情、非情、無慈悲、冷酷にも容赦なく襲って来ました。地震による被害の苦しみや、悲しみが癒される暇もなくやってくるのです。昨年の余震による被害に遭われ住宅を修理されて、今回またも被害に遭われた方のインタビューされているニュース映像を見たのですが、意気消沈されている被災者の姿に私も大きなショックを受け言葉になりませんでした。東北地方にはこのような方が大勢おられると思うと本当に心が痛みます。このような余震は一体いつまで続くのでしょうか。専門家の説明によりますと本震が発生した日から100年位は続くそうです。そうだとすると後90年程続くということです。明治以降だけみても震度6以上の大きな地震は北海道から九州まで沢山発生しておりますから日本の何処で、何時起こっても不思議ではありません。その中で現在最も心配されているのは巨大東海沖地震、巨大南海沖地震がいつくるかです。残念ながら現在の科学技術、A I (人工知能)をもってしても地震の予知は不可能です。地震に対する人命と建物の被害を最小限にするには、避難経路の点検は常に必要で、建物については耐震基準を満たしているか、満たしていない場合は耐震補強が必要です。余談になりますが日本から数十キロメートルしか離れていない朝鮮半島地震がない事はよく知られています。北朝鮮の建物の耐震基準は震度5だそうです。北朝鮮ピョンヤン震度7クラスの地震くればピョンヤンの街の建物は全壊しますね。因みに日本の耐震基準は震度6強から震度7でも倒壊しない基準に昭和56年に改正されました。昭和56年以前に建築された建物は震度5強で倒壊しない基準でしたので現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。昭和56年以前に建築された建物は築40年以上経過しており老朽化が進んでいるのと、耐震不足と相まって、これらの建物を耐震補強するか建て替えにするのか非常に難しい問題を抱えているのです。