拉致問題を風化させない

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家内が趣味で描いたぶどうのパステル画です。

2002年小泉内閣の時、北朝鮮政府に因る拉致被害者3家族5名の帰国が実現してから20年近くが経過しました。帰国された5名の以外の拉致被害者については既に死亡しているとの説明で、死亡した拉致被害者の物と思われる遺骨を日本政府に返還されましたが、DNA鑑定の結果別人の遺骨であることが判明し、それ以外に日本政府が認定している拉致被害者はそもそも北朝鮮国内に入国していないと表明しており、日本政府側とは食い違ったままこう着状態に入って、解決の糸口さえ見つからず現在に至っています。そんな中トランプ氏と金正恩氏の会談が実現し、日本政府、拉致家族会の方も一縷の望みをもたれたと、思いますが何の進展もありませんでした。これは当然の結果でトランプ氏は米国の同盟国の日本の為に儀礼的に口添えをしてくれただけです。小泉内閣以降内閣が変わる度に新総理に拉致家族会の方は、一刻も早く拉致被害者全員の帰国のお願いを悲痛な面持ちでされているニュースを見るたびに心が痛み、無力感に襲われます。拉致家族会の方の高齢化も進み、拉致されている子供さんに会えないまま亡くなられる拉致家族会の方も増えてきています。一刻の猶予もないのですが時間は無情にも過ぎて行きます。北朝鮮政府は国民の生活を犠牲にしてまでも、明らかに日本を標的にした核実験、ミサイル発射実験を繰り返しおこなっております。これらのニュースを拉致家族会の方は聞かれる度にどんな気持ちでおられるのでしょうか。憤りは頂点に達しておられるのではないかと思います。それにしても日本政府の反応は実験の都度判で押したような型通りの抗議をするだけで、何とも情けなくあのようなメッセージでは北朝鮮政府には何も響かないでしょう。拉致問題は日本と北朝鮮との2国間の問題で日本は米国、中国、韓国に頼る事なく、北朝鮮政府を恐れず堂々と正攻法で交渉してもらいたいものです。新内閣になって拉致家族会の方と総理は会われてないようですが朗報を是非伝えて欲しいものです。拉致家族会の方には残された時間は少ないのです。