はじめての俳句

夏の花の日日草、ペチニア、ベコニア、百日草などです。

四月からはじまりました、はじめての俳句教室での作品四月分、五月分合わせて六句を今月のブログに書いてみました。講師に指摘された誤字,誤用、文語体の間違いは書き改めています。俳句は縦一行で書くのが正しい書き方ですがブログでは縦書きが出来ないので読み易いように5/7/5の横書きにしています。はじめたばかりの拙い俳句ですがどうかお読みいただければと思います。

四月度

初蝶が/訪ねしところ/我が庭に

今は老夫婦だけになった我が家の鉢植えの花に今年も蝶が飛来し老夫婦を慰めてくれる光景を詠んだものです。これは鴨長明の無常論、すべての物は生滅、流転し永遠に変わらない物は一つもないという世の無常観に符号します。過っては我が家にも、賑やかな人の往来がありましたが、現在では殆んどなくなり、一年に1~2度子供が孫を連れて帰って来るぐらいです。添付の写真の花に蝶が飛来してくれます。最初は必ずモンシロチョウで続いてアゲハチョウ、シジミチョウの順できてくれます。

並木道/主役替わるか/花水木

宝塚市は並木道に花水木が多く採用されています。三月末から四月初旬は桜の満開があちら、こちらで見られます。葉桜になる前に花水木の開花がはじまり、この光景を詠んだものです。花水木は明治時代当時の東京市長がワシントンに桜(ソメイヨシノ)を贈った返礼として贈られたそうです。今では全国に普及し並木として花水木は三番目に多く採用されているそうです。

海棠も/新たな出会い/祝福し

この句は二人の子供が小学校、中学校、高校、大学、会社の入学、入社といった節目節目の折に満開になる花で、二人の子供たちは夢と希望に胸を膨らませ、新しい出会い求め出発する様子を詠んだものです。

 

五月度

悩ましき/端午の祝い/1人増え

去年男の孫が生まれ二人になり、誕生日祝い、初節句と何かと物入りで財布の中味が気になる複雑な心情を詠んだものです。

薫風に/良き転寝を/誘われる

これは多くの人が何度も経験されたのではないかと思います。五月の爽やかで気持のいい風が吹いているところで読書などをしていると私の場合必ずといっていい程転寝(うたたね)をしてしまいます。その光景を詠んだものです。

硝子戸を/舞台にデビュー/守宮かな

私の家の台所はアルミサッシの硝子戸になっています。毎年四月頃になると夜に明かりを求めて虫が集まってきます。その虫を捕食するために活動する守宮(やもり)の光景を詠んだものです。守宮と井守(いもり)は混同される事があります。守宮は爬虫類で井守は沼、小川などに生息する両生類でどちらも俳句では夏の季語になっています。

 

次の記事は八月中旬に鴨長明風の随筆を書く予定です。

ブログ再開に当たって

中国原産のバラ科の庭園用花木です。

ブログを始めて一年程続けていたのですが、思うような文章が書けず現在中断しています。ブログを始めた動機は、私は習慣的に新聞のコラム記事(囲み記事)を隈なく毎日熟読していました。コラム記事のような文章だったら自分でも書けるのではないかと錯覚したのと、思慮浅い判断がいけなかったようです。プロのコラムニストはそれぞれの分野に精通された専門家で経験豊富、優秀な人達ばかりです。私のような素人がプロの書き手と比べる事自体がナンセンスな事です。理想とする文章を一朝一夕に書こうと思っても書けない事を知り、今心に思うことを自由気ままに書いていくことにしました。今年市内ではじめての俳句教室開催の案内があることを知り、文章上達の助けになればと思い、一念発起して教室に通う事にしました。俳句は現在まで一度も詠んだ経験はありません。上手に詠めるか不安でしたが始めてみるととても面白くて、奥が深く、心を

豊かにしてくれる文学である事を印象づけられました。ブログの投稿は月四回行っていましたが、今月(七月)からは月二回の投稿で再開します。一回は俳句教室で詠んだ句を投稿します。後一回は敬愛する鎌倉時代の随筆家鴨長明吉田兼好とその作品方丈記徒然草、政治、経済などについてを、徒然に任せて私なりに思うことを気楽に書いていこうと思っています。

 

添付の写真は四月に詠んだ句の季語にしている海棠で自宅玄関前に植えています。四、五月分の俳句まとめて七月末投稿予定です。

以前と余り代わり映えがしないブログになっているかもしれませんが、ご覧になっていただければ幸いです。

 

私のブログ休止か中止

花の種類はベコニア、日日草、ペチニア、シニアプロフュージョンです。

ブログを始めて10か月が経過しました。週1回月4回の公開で41回目になりました。今回私のパソコンの扱いの未熟さが原因と思われる、ブログ記事書き込み画面が開かず更新できなくなりました。私の力では復旧出来ず、パソコンのインストラクターに連絡3日後なら都合つくということで、3日後訪問ブログ画面をチェックされ、どうも私の無意識のうちに操作したことが不具合を発生させていたようです。現在使用中のパソコンは購入して10年ほどになり、OSのサービス保証期間が来年の1月で終了になります。去年故障で修理してもらい、最近も動作が悪くなる事もあり、新しく買い替えなくてはいけないと思っていた矢先のトラブルでした。ですから最初はパソコン本体の不具合かと思いました。そんなパソコン本体上の問題の他、現在まで書いてきましたブログの内容の質を高めるための充電期間期間を取リ、私自身の体力、気力、精神力が続くようでしたら、パソコンも新しいものに買い替え、再度ブログに挑戦、その場合はSNSツイッターを利用して積極的に私自身のブログをPRしていきたいと考えております。鎌倉時代の随筆家吉田兼好鴨長明現代社会を見たらどんな風に表現されるかみたいなことを書ければいいなと思っています。実現できるかどうかは全く分かりませんが半年から1年後を目標に頑張ってみたいと思います。今までご覧になって頂きありがとうございました。

ESG

日日草の白です。

ESGという文字を新聞紙上で見かけない日は無い位良く目にします。ESG に関するセミナー、講演会、討論会が全国各地何処かで開催されています。ESGとは英語の

Environment(環境)、Social (社会)、Governance(企業統治)のそれぞれの頭文字をとっています。ESG を要約すると企業が、環境、社会、企業統治にどれだけ配慮、重視した経営を実践しているかを公開する事です。ステークホルダー(利害関係者)と言われる株主、金融機関、債権者、消費者、仕入先、地域社会に対するESG 情報の開示が義務化される見通しです。ESG はESG 経営、ESG 投資とも言われ、ESG 経営は企業が環境、社会、企業統治を重視した経営を積極的に行う事です。ESG 投資は金融機関、機関投資家がESG 経営を実践している企業に有利な条件で投融資する事です。それではESG の個々の意味についてEの環境から例を上げてみます。これは何と言っても地球の温暖化による気象変動が、毎年世界中で多発している、自然災害は喫緊の問題になっています。この原因は化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を燃焼する時に発生する二酸化炭素でこれを発生させないグリーンエネルギー(再生エネルギー)の開発に取り組んでいる企業などは典型的な環境問題を重視した企業です。次にSの社会は企業が人権を尊重し、性別、国籍の違う多様な人材の活用を行う事です。最後のGの企業統治コンプライアンス(法令順守)を徹底し、役員の不祥事、不正、汚職の防止をチェック出来る体制を整えることです。これらの三つのテーマすなわちESG を企業経営に取り入れ、世界的な問題である地球の温暖化、発展途上国の貧困問題などを解決して、持続可能な社会の実現を目指す事です。従来の企業の価値判断の基準は財務情報の貸借対照表損益計算書が良ければ全てだとする株主主義の弊害が世界中で見られます。これからの企業の価値判断の基準は財務情報だけでなく、各企業がどれだけESGに取り組んでいるかの非財務情報をより重視しなければならないと思います。ESGに積極的に取り組んでいる企業には国も、投資家も応援する事によって、地球環境問題、発展途上国の貧困問題などに貢献できるのではないかと思います。

所得倍増計画と資産所得倍増計画

日日草のピンクです。

所得倍増計画、資産所得倍増計画という言葉をメディアから最近よく耳にします。良く似た言葉ですが全く違います。所得倍増計画は今から六十数年前、当時の内閣総理大臣、池田首相の肝いりで、欧米並の生活水準に近づけることを目標にした、経済成長政策を行った事によって、政府予想を上回る年率10%以上の経済成長が続きGDPも10年で2倍になり勤労者の所得(給料)も2倍になりました。これが所得倍増計画の真相です。それでは資産所得倍増計画所得倍増計画はどう違うのでしょうか。現在国民が保有している金融資産は2000兆円を超えており、その内訳は現金、預貯金が54%の1080兆円、リスク資産と言われる株式、投資信託は合わせて13%の260兆円、保険、年金が28%の560兆円、その他が5%の10兆円です。この関係を米国と比べると、米国の現金、預貯金13.7%、株式、投資信託44.8%、保険、年金32.5%で現金、預貯金は日本の三分の一位、株式、投資信託は3倍弱で保険、年金は同じ位です。日本と米国は現金、預貯金とリスク資産の株式と投資信託の比率が大きく違うことが分かります。資産所得倍増計画は金融資産の半分以上を占めている現金、預貯金を株式、投資信託にシフトさせる、いわゆる貯蓄から投資を行う事で、株式市場を活性化させ、長期間停滞している日本経済を飛躍させ、企業は売り上げが増加し収益も増えれば投資家は配当金、分配金を多く受け取る事が出来ます。資産所得倍増計画は日本の株式、投資信託に投資される金額は全金融資産の13%です。これを2倍の26%にする事により、配当所得、分配所得も2倍になり、理論上は資産所得倍増計画は達成できる事になります。所得倍増計画は勤労者全ての人に所得(給料)が2倍になる平等性がありましたが、資産所得倍増計画は貧富の格差を増大させることにも繋がりかねず、国民全体に不平等感が生まれてくるのではないかと危惧されます。岸田首相が提唱しようと考えている資産所得倍増計画は国民全員に等しく恩恵を受けれるようなものにしなければならない事は言うまでもありません。資本主義社会の基礎は株式会社が担っており、企業社会の発展無しに国家の繁栄はありません。そういう意味からも貯蓄から投資への転換は理にかなっていると思います。日本の将来不安(年金、医療、介護)問題を無くせば滞留しているお金が投資にも回り、その事が経済の好循環を生み日本が抱える財政上の諸問題の解決に貢献出来る事も期待出来ます。

母親

バーベナのピンクです。

新聞は毎日数時間ほぼ全ページ目を通しています。その中で特に政治、経済、文化のコラム、エッセイ関係の記事は隈なく、暇に任せて読んでいます。コラム記事の中に一か月間連載で「私の履歴書」というのがあります。これは色々な分野で成功を収められた人が自分の生い立ちから現在までの出来事を、詳細に書かれたものです。このコラム記事を十五年近く読んでいるのですが、執筆者は決して平凡な人生でなく山あり谷ありで、執筆者全員に共通しているのは何度も経験される艱難辛苦を、その都度不屈の精神力で乗り越えられてきたことです。全てが興味津々の内容で、私には到底出来ない事ばかりです。今月このコラムの執筆を担当されているのは一部上場企業(四月からプレミアム市場に改訂されています。)の元社長で現在は最高顧問をされています。このコラムの中でお母さんについて書かれた件(くだり)は沢山あるのですが、その中で一つの文章をそのまま抜粋します。「僕は母からいろんなものをもらったが、社長になってからもお金をもらった。同居して母の面倒をみていた妹の家に妻や娘を連れて遊びに行くたびに、妻や娘のいない部屋に連れていって悪いことはしてはいけないよとこっそり一万円くれた。」このように書かれていました。これを読んで驚いたのは、元社長のお母さんがされたことと同じことを、母が私にしてくれたのです。金額も、二人になった時に渡してくれたのも全く同じでした。ただ違うところはお金を渡すときに私には、お前も生活大変やろからな、と言ったことです。常識的には息子から年老いた母親に小遣いを渡せるのが理想だと思いますが、大学生の息子と娘がいたのと、私の収入も少なく生活も大変だったので、小遣いもあげられず随分辛い思いをしていました。元社長は私の場合と違ってお母さんに小遣いを渡すことは充分出来たと思いますが、それをされず逆にお母さんからもらっておられた。これは元社長のお母さんに対する優しさではないかと思います。私の場合は申し訳ない気持ちでありがたく受け取っていましたが、同じようにお金を受け取るのですが、元社長と私では感謝の気持ちの意味合いが随分違うと思います。私の母が元社長のお母さんと同じような事をしてくれて嬉しく思っています。元社長のコラム記事を読んで改めて、母には生前私に良くしてもらった沢山の事を思い出さてくれました。元社長のお母さんは102歳の長寿で私の母は97歳で亡くなり長い生きだったと思います。

インフレと金融政策

バーベナの赤紫色です。

世界的な気候変動が原因と考えられる小麦の収穫量の減少による価格上昇とロシアのウクライナ侵攻による資源(原油天然ガス、石炭)価格が上昇しています。加えて為替相場が大幅に円安に振れています。小麦、エネルギー資源は輸入に頼る日本にとっては大幅な物価上昇(インフレ)になりそうです。既に欧米では大幅なインフレになっ

ており、金利を引き上げインフレ抑止政策に舵を切っています。日本も小麦、エネルギー資源価格の上昇と円安で2%のインフレ目標は達成できますが、更に物価上昇が進んだ場合はマイナス金利政策を撤廃して金利を引き上げ、金融緩和政策から金融引き締めに転換できるかどうかです。日銀総裁はまだ現状の金融緩和政策を変更せず継続すると発言されています。この理由は日本のGDPの2倍以上ある政府債務の多さが考えられます。この債務は国債で調達されており、年1回の元本償還と年2回の利払いが発生しますが、この利払い分が日銀の低金利政策の恩恵を受け大幅に軽減されています。これが低金利政策を続けなければならない理由の一つになっているようです。しかしこの低金利政策の副作用が円安となって表れて来ました。お金の流れは水の流れとは逆でお金は金利の低い方から高い方へと移動します。米国は金利を引き上げていますので日米の金利差は大きくなっており、円を売ってドルを買いドルで運用すれば利ザヤを稼ぐことが出来ます。これが円安になっている理由の一つと考えられます。日銀の金融政策で円安から円高に誘導しようとすれば大幅に金利を引き上げることですが、現在の日本の景気の実態、財政状態からは金利を上げたくても、上げられないのが日本の実情です。日本経済はバブル崩壊後30年間、低成長、低インフレ、低賃金を続けており今回のインフレは小麦、天然資源(原油天然ガス、石炭)価格の上昇があらゆる商品に波及して値上がりする典型的なコストプッシュ型のインフレで、このインフレという禍を転じて福と為す政策を行なえば、30年間続いて低迷している経済を甦らす事が出来るのではないかと思います。商品、サービスの値上げは確実に実施し大企業社員、中小零細企業社員、非正規労働者、全ての労働者の賃金を物価にスライドさせ上げることです。そうする事によって消費の落ち込みを防ぐことが出来、需要の喚起にも繋がります。物価だけが上がって賃金据え置きを行なえば、今以上に消費は落ち込み景気浮揚はならず不況になります。この状態をスタグフレーション(不況下のインフレ)といい最悪の経済情勢の事です。賃金を引き上げる事によって消費を促し、消費が増える事によって企業の売り上げも増え、企業の利益も増える経済の好循環が達成されることになります。このことは日本の財政にとっても明るい材料になり物価上昇した分、政府債務も目減りし、企業の業績も良くなれば国の歳入源になる法人税所得税も増え財政の健全化にも繋がります。これは真にインフレという禍から福を生んでくれる事になり、低迷し続ける日本経済の起爆剤になることが期待されます。